大洗からカーフェリー「さんふらわあ」で苫小牧へ:北海道ドライブ2023 Day1

大洗からカーフェリー「さんふらわあ」で苫小牧へ:北海道ドライブ2023 Day1

2022年に続いて今年も北海道へドライブ旅行に行った。

昨年は最北端「宗谷岬」へ行ったので、今年は最東端「納沙布岬」を目指した。旅慣れてないので何か分かりやすい目標が欲しかっただけで端っこに特にこだわっているわけではない。

「納沙布岬」

去年、宗谷の隣の稚内「ノシャップ岬」に寄った際に「納沙布岬(のさっぷ)」は別物だと初めて知った。
納沙布と書いてノシャップと読むのかと思っていたけど違ったのだ。
北海道のカタカナ表記の地名はアイヌ語に由来するらしく、ノシャップとはアイヌ語でノッ・シャム、「岬があごのように突き出たところ」、「波のくだけ散る場所」という意味し、納沙布はアイヌ語のノッ・サム、「岬のかたわら」に由来するという。
今年は「かたわら」の方へ向かう。

宗谷岬

2022年の旅は北海道が初めて、長旅も初めて、ドライブ旅行も初めての初めてづくしなので計画時は8派9日では足りないかも?と心配していたけど、実際は最後の2日はダレてしまったので、今年は去年より1泊少なく7泊8日で計画した。

改めて振り返ると去年ダレてしまった原因は食事にあったように思う。
2022年8月は下火になっいたコロナが再び流行り始めて、特に旅行期間の北海道は連日ニュースで感染者数増が伝えたれていたこともあり、可能な限り食事をテイクアウトしていた。よってご当地の味覚を楽しめたとは言い難く、忙しい時のウェブデザイナー並に食生活の質が下がってしまった。
今年は自分たちのご機嫌をとるためにも食事に緩急をつけたのが功を呈したのか、落ち込む間も与えたないほどの旅程が良かったのか分からないけど、7泊8日をかなり楽しむことができた。逆に日数が足りないと感じた。

まず初日と2日目は完全に移動日と決めて、東京〜大洗〜苫小牧〜釧路へ進んだ。
去年は東京から苫小牧までの費用を概算すると仙台からの方が若干抑えられるということと、仙台に行ったことがないという理由で仙台からカーフェリーに乗ったけど、やはり行きも帰りも遠く感じたので今年は大洗から乗ることにした。
若干お得になる費用よりも苫小牧から釧路までの体力を温存するのを優先。

実際に大洗は仙台に比べると格段に近くて東京から2時間弱で到着してしまった。
早く着きすぎたので大洗海岸を散歩。

大洗海岸

大洗海岸

夕方の大洗海岸は海で遊ぶほとんどが外国人で映画「ROMA」を思い出す。
この後、夕立。日本人は渋い顔で雨宿り。外国人は土砂降りの中、楽しそうに歩いていた。
私たちはテンションを上げるために奇声を発しながらクルマへ向かって走ったのに、ずぶ濡れになった。

乗船前に近所のスーパーを探して翌日の昼食と小腹が減った時用にお菓子や飲み物を買う。
去年の仙台発の太平洋フェリーは19:40発で苫小牧着が翌日11:00だったので、翌日の昼食は下船後だったけど、今年の商船三井フェリー「さんふらわあ」は19:45発の苫小牧着が翌日13:30。
3食同じ船内のレストランでは飽きるだろうと予想して翌日の昼食は持ち込みにしつつ、食費も抑える作戦をとった(これは正解だった)。

さんふらわあ

乗船手続きを済ませてからクルマを順番待ちの隊列に駐車して待つこと90分。いよいよ乗船。
クルマで乗船して船の進行方向に駐車するだけ下船もそのまままっすぐ下船だった去年に安心していたところ、「さんふらわあ」は船の中をクネクネと曲がり、最終的にはなかなか難しい場所に面倒な向きでの駐車となった。
下船の時に前後のクルマに当たらないか乗船時から心配してしまう。運転に自信がないとこういうストレスが付きまとう。
この時点でやっぱり仙台からにしておけば良かったと少し後悔した。

部屋は去年とほぼ変わらず。私は基本的に海を見ると怖くなるので窓がない部屋にしている。
じゃあ何故にフェリーで旅する?と問われるとマイカーでドライブしたいからだ。
移動時間や費用を考慮すると飛行機でとなる訳で、お気に入りのクルマで気まま(でもないけど)に移動できるクルマがいい。
それに飛行機など誰かの運転で移動するのは確かに楽だけど、道中含めてその旅の心に残る深度が違う。これは自分でクルマを運転するようになってから分かったことだ。

さんふらわあ

さんふらわあ

さんふらわあ

部屋に荷物を放り込んでから船内を探検するが、2年目ということもありそうそう盛り上がらない。
「さんふらわあ」はマンガのワンピースとコラボ中で巨大なドクロマークがペイントされていたり、船内各所に記念撮影スポットがあるにもかかわらず、ワンピースを読んだことのないわれわれはいたって平熱だ。
「賞金王にオレはなる!」と言ってはみるが、それがセリフなのか、歌詞なのか、何なのかを言った本人が分からないので、誰も笑わない。

去年はコロナを心配して食堂も大浴場も避け、ひたすら自室で粗食を貪ったわれわれは最終的に心を蝕まれた。
今年のオレたちは違う。レストランで夕食と朝食のバイキングを楽しんだ。種類も多いし、十分美味しい。
翌朝は晴天で窓から陽が入る大浴場も楽しんだ。
大洗から苫小牧まで17時間45分は食べて寝て食べて浴びてたら退屈する暇もなく過ぎてしまった。
台風など天候によっては大幅に下船が遅れる場合もあるようなので、iPadにハリーポッターを1〜3までダウンロードしていたが出番もなく未だにiPadにいる。見る予定はない。このままいつまでもワンピースとハリーポッターがどういう話なのか知らないまま年をとるのだ。それより北海道だ。苫小牧港に降り、釧路を目指す。

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横田茂 / Shigeru Yokota
コーヒーと音楽と山歩きが好きです。整理整頓、夕食の準備が日課。フリーのウェブデザイナー。
Afterhoursではコーヒーとデザインを担当

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