蒸し暑い神威岬からニセコパノラマラインへ:北海道ドライブ2023 Day6

蒸し暑い神威岬からニセコパノラマラインへ:北海道ドライブ2023 Day6

6日目。
われわれは6日目でそろそろホテルでゆっくりしたいが、別班は2日目で今日から旅本番だ。元気よく8時にチェックアウトして神威岬へ向かう。今夜はルスツ泊の予定。

まだ私が酒飲みだったなら余市に惹かれただろう。万年シラフの今はスピードを緩めることなく神威岬を目指す。お酒を飲まなくなってそろそろ3年。酒飲みの頃は気に留まらなかったが、この世の中は酒に溢れている。酒が幅を効かせている。酒の誘惑から逃げるのは大変だ。大酒飲みもないし、酒で失敗した訳でもない、酷く不健康でもなかったが、酒は時間を奪う。それが嫌でやめたのだ。ちょうどクルマを買ったタイミングだったし、やめて良かったと思う。

神威岬

神威岬

神威岬

余市を過ぎるとクルマも減ってスピードが出しやすい。ほどなく神威岬に到着。駐車場には道外ナンバーとレンタカーが大半だ。クルマを降りると暑い。蒸し暑い。時折晴れ間が見えるがシャコタンブルーはどこいった?の曇り空。ゲートをくぐり岬の先まで遊歩道を行く。ガイドブックによると往復40分。山を歩いていある身からすると40分なんてすぐだが、そうでない人には「ウゲー」と言われる時間なので黙っておく。風もないので歩くと汗が滲む、晴れてなくて良かったという観光客にあるまじきマインドなのは6日目だから仕方がない。すれ違った関西から来た年配が「カラッと涼しい北海道はどこへいったんやぁ」とため息混じりに呟くのが聞こえる。道中は日本語よりも韓国語が多かったから、もし韓国語が聞き取れていたら暑い北海道への恨み節がもっと聞けたかもしれない。見下ろすとシーカヤックが連なっている。気持ちよさそうだが、私は基本海が怖いのだ。やってみようとか思っちゃならない。

駐車場に戻り補水してから海岸沿いの229号を岩内へ向かう。ガイドブックには大きく記載はないが、この海岸線もまた美しい道だった。途中、すれ違ったダンプから落ちた石がフロントガラスに当たり、バチンとかなり大きな音がしてキズが入った。割れなかっただけラッキーとしよう。

神仙沼

神仙沼

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神仙沼

神仙沼

岩内から66号ニセコパノラマラインへ。街を抜けてすぐに自然の中だ。前後にまったくクルマがいなかったせいか、静かに森の中を進むワインディングの気持ち良さは今回の旅の中でも群を抜いていた。小樽からニセコまではどのルートをとるかギリギリまで迷ったがこれで良かった。途中の神仙沼レストハウスで少し遅めのランチ。北海道に限らず山中のドライブインは昭和感が強めなお店が多い中、街のカフェのような雰囲気とサービスで安心できるお店だった。道の対面から神仙沼のハイキングコースへ。湿原と聞いて喜んで進む、私だけ。神仙沼までは至らなかったが木道が整備されているので誰でも簡単に楽しめると思う。湿地はいい。ずっと歩いていたい。

ルスツへ向かって出発する頃にはさっきまで晴れていたのに濃い霧で先が見えない。慌ててフォグランプの動作確認をする。ライトをオートにしているとフォグランプは点灯しないのか...フォグランプが点灯するとアイコンが表示されるのか...乗り初めて2年経っても知らないことが多い。AWD関連の操作系もよくわからないので触ってない。買ってすぐに那須の大雪の中、デフォルトの設定でスタックせずに走れたのでオーライだろう。

ルート66

ルスツのホテル

ニセコパノラマラインを含む岩内からニセコ、ルスツまでは、メインルートから外れたちょっとしたお立ち寄りポイントがあったようだけど運転に疲れてしまいホテルへ急いだ。神仙沼を含めてもっとゆっくりじっくりと楽しめるコースではないだろうか。ゴールを決めたらまっすぐ向かってしまい、過程を楽しめないという性格は旅には良くも悪くも出る。

16時前にホテルにチェックイン。この夜はこの旅で初めてホテルでゆっくり過ごした。
明日はついに北海道を離れる日だ。もう少し札幌を深堀りする案もあったが、話し合った結果登別を回って新千歳空港から苫小牧港へ向かう。

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横田茂 / Shigeru Yokota
コーヒーと音楽と山歩きが好きです。整理整頓、夕食の準備が日課。フリーのウェブデザイナー。
Afterhoursではコーヒーとデザインを担当

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