ツルツル急登にビビり散らかし10分で降りてきた話／菅沼から日光白根山

思ってたのと違ってツルツルだ。頭部の話じゃない。
凍結した急登にアイゼンを効かせ、ピッケルを刺して慎重に進む。考えてみたら冬山を一人で歩くのは2度目で、1度目は安心の北横岳だから、実質初めてみたいなものだ。YAMAPでコースの距離と高低差は確認していたけど、頂上直下が急なのを見逃していた（帰宅してから見たら、急！）。滑らないよう、岩にアイゼンをひっかけないように一歩一歩ゆっくりと登る。前の若者3人パーティーはぐんぐん進んでもう見えない。
幸いにこれまで靴づれを通り越して打撲ような痣を踵につけた冬靴も今日はシンデレラフィットだ。インソールを交換し、トレラン用の短いソックスの上に中厚手のソックスを重ね、踵用のパットを追加した。紐の結び方も見直した甲斐あってのシンデレラだ。さらに、ワンタッチというふれ込みで買ったけど、どう考えてもワンタッチじゃないアイゼンも今日はバッチリきまっている。好日山荘の人も「ワンタッチとは言え、ワンタッチではないです」と言ってた。買ってから随分経つこのピッケルがこんなに効くとは知らなかった。良い買い物をしているじゃないか。ギアに心配はない、心配なのは私の歩き方だ。「怖いなぁ、怖いなぁ」ジュンジイナガワのように心で呟きながら、もうすぐこの急登が終わりそうな頃に私は気づいた。

これ、降りれるのか？

結果、降りた。
実際降り始めると登っている時に不安に感じたほどの傾斜じゃなかったので、そろりそろりと降りることができた。ビビり損だ。もっと山頂でゆっくり景色を楽しめば良かった。びびり散らかして10分も居られなかった己を呪う。
凍結した弥陀ケ池に積もったふかふかの雪を楽しみ、空は晴れてるのに粉雪が降る駐車場に到着。
白根温泉大露天風呂薬師之湯に運良く貸切でつかって東京へ。シンデレラフィットしていたのに踵の靴づれが痛い。

当ブログではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介している場合があります。